KindleでPDFファイルを”ほぼ”快適に読んでみた
今日は、Kindle3で、ある程度不自由なくPDFファイルを読むための方法と実際についてまとめます。
安価で軽量で目に優しい、読書好きのことを考えた電子書籍リーダー「Kindle3」。ワイヤレス通信も可能で、通信料はタダ。様々な書籍をいつでもどこでも廉価版で購入することもでき、重宝しています。
そんなKindle3ですが、致命的な問題があります。画面が小さい・・・。海外のペーパーバックや文庫本を読む分には全く問題ないのですが、A4サイズの書類となると、かなり不便に感じます。特に、PDF化された論文。ただでさえ文字が小さいのに、さらに縮小されてしまう。そのままKindleで読めたとしても、実用的とは言えません。
(PDFファイルを縦向きで表示。A4サイズを4分の1に縮めるので、読むのが疲れる)
そこで、横向き表示にして、さらに200%拡大にしてみます。少しはマシになった。
(PDFファイルを横向き、200%拡大表示。)
だいたい論文は2段組で書かれているので、読める。ただ、論文によっては文の途中で切れてしまう。スマートフォンやiPadと違い、Kindleでは位置の微調整ができないため、切れたまま読まなければならない。
この時点で、Kindle3でPDFを読むのは実用的でないと思いました。そもそも紙に印刷して持ち歩いても、たいしてかさばらないから、わざわざKindle3で読まなくてもよいと思ったわけです。
しかし、ネットで検索してみたところ、Kindle形式に変換する方法が紹介されていました!!!
星羽モバイル日和―Kindle3の特徴その7:PDFからKindle形式(AZW)への変換サービス
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では、その方法を、以下に示します。
1.Kindle3のMenu→Settings→Device E-mailと進みます。そこに、「自分のユーザー名@kindle.com」と書かれているはずです。これが、あなたのKindle専用アドレスです。覚えておきましょう。
2.任意のメールサーバー(Gmail、Yahooメール、Outlookなど)から、「自分のユーザー名@free.kindle.com」宛てに、件名を“convert”とし、変換したいPDFを添付して送ってください。
From: Kindleに登録しているメールアドレス
To: 自分のユーザー名@free.kindle.com
件名: convert
添付ファイル: (形式変換したいPDFファイル;複数可)
本文: (なし)
3.すると、送信元である自分のメールサーバーに、“Amazon Kindle Support”からメールが返信されます。このメールの本文に、Kindle形式(AZW)に変換されたファイルが記されているので、クリックし、ダウンロードします。これを、USBでつないだKindleのDocumentに転送すれば、完了です。
3(その2). もし、Wifi環境下にいれば、Kindleに、AZW形式に変換されたファイルが直接届きます。
以上で、PDFファイルもKindleで快適に読むことができるようになりました!!
(注意: @kindle.comの方に送ると、3G環境下でも受け取ることができます。ただし、この場合、通信料が別途発生してしまいます。なので、@free.kindle.comに送ることを勧めます。)
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さて、肝心の読み心地は
しかし、多くは読み込まれず、文字化け(記号のみ表示)してしまいます。
また、論文の1ページ目は、題名、著者、所属、アブストなどが変則的に配置されるため、若干読みづらいかもしれません。(他のページも、Figが入ると、読みづらくなります。)
それでも、AZW変換することによる恩恵は大きいと思います。
なんと、Text to speech機能が適応されます。これにより、論文の読み上げを聴くことが出来ます。だから、何度も読んで頭に叩き込むべき重要論文や、専門外の論文を読むのも、繰り返し聞き返すことで、理解を助けてくれるかもしれません。(これを応用すれば、学会での英文発表に際して、自分で作った原稿をAZW変換して、Kindleに取り込み、練習することが可能になるかもしれません。)
また、カーソルをあわせるだけで簡単な意味が表示される辞書機能も適応されます。他にも、フォントの大きさ、スタイル、行間、余白を変更できます。
これだけの機能が使えれば、けっこう便利なのではないでしょうか!?
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以上をまとめます。
1.メールを介することで、PDFファイルをKindle形式に変換できる。
2.多少の構成のずれを気にしなければ、“ほぼ”快適に読める。
3.「Text to speech機能」「簡易辞書機能」「書式変更」が利用できる。
PDFファイルを電子書籍で安く手軽に読みたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください!
それではこの辺で!(終)